彼らの見る先の世界

欲望こそがアイデンティティ.

0センチの距離/彼の呪い

行ってきました、田口淳之介トークイベント&握手会 in 大阪 あべのキューズモール。

 

 

場所がショッピングモールの吹き抜けみたいなとこだったので、屋根ないし傘禁止だったので、大雨の中数百人がカッパで並ぶシュールな光景が広がっておりました。いや、ほんとこんなコンディション最悪な中、握手会の為にお洒落して、綺麗にしてきた髪も服もぐちゃぐちゃになってまで、大雨の中カッパで待機するオタクの愛は偉大。

 

トークイベントは前の人が背が高かったのでちびの私はいまいち見えませんでしたが、撮影タイムあるし、田口くん相変わらず可愛いしかっこいいし、っていうかこの後握手出来ると思うとちょっと見えないくらいもはやどうでもいいよね!!!触れ合いは人を優しくする。しかも撮影タイムあるってゆー神がかりシステム!!!雨で手が震えて上手く撮れなかったけど、(⌒ー⌒)「SNSにいっぱいあげてね」って言ってくれたおかげで、皆さんが撮った素晴らしい写真いっぱい上がってて、保存を押す手が止まらないよ!情報社会万歳!(?)

 

まぁそんなこんなで、トークイベント自体は私は内容ほとんど覚えてなくて←、そしてお待ちかねの握手会ですよ、奥さん。いざ握手、ってなるとなんも言えずに私は「え、あの、洗顔料何使ってるんですか???」とかとんちんかんな質問しました。だって肌がツヤツヤのピカピカなんやもん!気になるやんけ〜!!そしたら田口くんは(⌒ー⌒)「えー、あーっとオーガニックのやつ!」って答えてくれたよ...好き...ってか、今更だけど、自分の好きな人と、触れ合い、目も合い、質問まで答えてもらうとかやばいな...地上で見つめ合える神かよ...とりあえず1回目終わった後めっちゃ手の匂い嗅いだよね。雨で皺くちゃだったけどね。2回目も当たり障りなく、誕生日ライブ行きます!頑張ってください!とか言った気がするけど、見下し加減で「バーカ」って言ってもらうとかすればよかった!!!もしくは「もっと頑張れんだろ?」とか!!!田口くんに言われたい台詞いっぱいあったのに!私のバカ!!!東京行かれる方は事前にめっちゃ心の準備してってくださいね、私は相変わらずのノーリサーチノー準備だったため、あばばばばばってなって終わる、ほんとに。経験者は語る。いや、ほんと蚊の鳴くようなちっちゃい声しか出なかったよ、まじで...圧倒的美...!!!とりあえず2回目終わった後もめっちゃ手の匂い嗅いどいた。濡れて寒かったんだけど、手はぬくぬくやったぜ!

帰るの惜しくて、ステージの端からちょいちょい見切れる田口くん見つめてたら、握手会終わった後残っていたファンを集めて最後にサプライズで挨拶してくれた優しい田口くん。おかげで最前列で見れたよ、ありがとう。

なんか触れ合ったとか未だ実感が出来ない。真面目な話、顔キラキラしすぎてて、若干はっきり認識できなかったからね。りあるに眩しさで目がくらんだ。後田口くんでかい。りあるにでかい。顔見るのに必死で、手の感触とか味わう(?)余裕なかったんだけど、背はまじででかい、だがしかし顔はおそろしく小さい。神に選ばれし人材だね、ほんと...あーめん...

ざらしで風邪も引きそうだし、仕事も無理くり休んで明日やばそうなんだけど、そうなっても仕方ない貴重な時間でした、あゝプライスレス...

 

 

そしてこっからは打って変わって湿っぽいです、気をつけなはれや。

 

 

 

こんな奇跡体験をしたにもかかわらず、私が浮かれぽんちきになり切れないのは、やっぱりアイドルだった彼を諦め切れないからでしょうか。今日を迎えるにあたって、最近ずーっとぐるぐる考えてました。

私は9uarterでオタクデビューしたんですが、KAT-TUN田口淳之介としてのパフォーマンスをこの目で見たのは、この一回だけでした。最初で最後の現場は、東京ドームの3階バルコニー席でした。あの遠過ぎる距離の中、数万人の歓声と爆煙と無数のレーザーの中で舞う田口くんは、私にとって間違いなく至高のアイドルで、手の届かないショーケースに入った高貴な存在でした。あの頃の私には沢山のわくわくがありました。これからツアーもいっぱいついて回りたいし、いつかはアリーナでファンサも貰いたいし、番協にも行きたいし、何より鬼神の如く舞い踊る田口くんを、いつか自分の目の前で見たいと思っていました。そしてそれらの夢は、これから長い時間をかけて、1つずつ叶えていける夢だと思っていました。あの時までは。あの宣言の後あった現場には全て応募しました、そして全て外れました。私の「自担がいる現場」は、たっの一回だけしか刻まれませんでした。だからかな、私諦め切れないんですよ。どうしても、どうしたって、アイドルとしての彼に抱いていた夢が。ずーっと私の中から消えてくれないんです。私にはアイドルオタクとして叶えられなかった夢が多すぎたんですよね。

彼が再始動するまでは、もう叶わない夢として自分の中に秘めておこうと思ってました。というか、私はアイドルではなくなった彼を見たくない派だったので、もう思い出を上書きも、思い出しも、したくありませんでした。自分の叶わなかった夢を飲み込めないのがわかっていたので。

でも彼は驚きのスピードで戻ってきました。しかもまた舞台に立つパフォーマーとして。喜びと複雑な思いを抱えて、見に行ったデビューイベント。アイドル時代では考えられない距離で舞い踊る彼を見たこと、あんなに嬉しかったことはないでしょう。思い出とは別に、新しいフォルダを作ってこう、そう思えました。

新しい彼は、私達にたくさんの情報や喜びを与えてくれました。写真集や、SNSでの交流、そして今回の握手会。アイドルのままだったら、全てありえないことでした。KAT-TUN田口淳之介のままでいたら、私は絶対に彼と握手できる日など来なかったでしょう。今回発売になったアルバム、個人的にはすごい好きで、ここ最近毎日ずーっと聴いています。ツアーも決まった、誕生日にイベントまでしてくれる。正直アイドル時代よりずっとずっとオタ充しているでしょう。そしてこれほど与えられているのに、心の中でずーっともやもやしている自分がいます。

ステージに立った彼を見れれば見れるほど、何故、どうして、という疑問と、ドームという彼に一番似合うステージでこれが見たい、という欲が湧き出てきて消えません。

新しい彼は私の見たいものでは、必ずしもありませんでした。インディーズデビュー曲も、メジャーデビュー曲も、曲自体が好みじゃなかったし、彼のビジュアルやジャケ写もあまりいいとは思えなくて。でも買わなかったりして、売れ行き悪かったら可哀想だなとか、ファンいないとか思われたくないとか、そして何より単純に田口淳之介という自体が好きだという気持ちで、CD買ったりしてました。私の見たいものを見せてくれる田口くんじゃ無くなった気がして、だからこんなにもやもやするのかな、って思ってました。アイドルであった彼が私にとって、いつも見せたいものを見せてくれる理想のアイドルでありすぎたのかもしれません。でも今回発売になったアルバムは、前述した通り「自分の見たい田口くん」に近いものを感じて、だから好きなんです。でも自分の見たい田口くん、をいざ見せてくれると、とても寂しくなります。私の封印しきれなかった、アイドルオタクとして叶えたかった夢がまた溢れてきちゃうんです。

きっとこれは彼にかけられた呪いなんでしょう。ずっとずっと僕の心のやらかい場所を締め付け続ける、痛くて甘い呪い。

私はずっとこの呪いを切り離すことが出来ない。きっとこれは私のせい。彼の過去と彼の今を切り離すことが出来ないのは、私のせい。ごめんね、田口くん。私はずーっと君が許せないみたいだ。

そして私はずっとこの先もこの呪いと痛みをを解くことも出来ずに、彼を好きでいるんでしょう。ちくしょう。ばか、好きだ。