彼らの見る先の世界

欲望こそがアイデンティティ.

我が青春の4TOPS

年末年始8時だJやカウコンで4TOPS見てたら、当時の思い出吹き出してきたんですけど〜〜〜!!!

胸熱!私のトキメキの原点に想いを馳せると同時に、大人になった今だからこそわかるJr.くんたちのシビアな世界に胸が痛む。

 

小学3,4年あたりでジャニーズに出会った私。きっかけはタッキー。一目見た時にはとんでもない衝撃を受けた。今も昔もくそDDなので、タッキー、山P、翼くんなど当時の主要なJr.に限らずだいたいの子にみーんなキャーキャー言ってみーんな大好きだった。中でも一番のお気に入りは風間俊介くんだった。当時は風間担を名乗っていたが、地方住まいで金もコネもない小学生の私は、ほんと名ばかりのお茶の間ファンだったと思う。嵐がデビューして、MJが少年倶楽部に変わった頃、そのメインは4TOPSとジミーくんだった。少年倶楽部になったばかりの頃は今と違って30分番組で、5人のMCのところに嵐とかタッキー、すばるくんがゲストとして登場するスタイルだった。Jr.のパフォーマンスも、エンディング曲は3ヶ月くらい固定で、パフォーマンスする子が毎週変わるみたいな感じだったと思う。当時の風間くんはJr.のリーダーというか、一番前に出て仕切る立場にあった。彼くらい喋れて頭のキレるタイプの子は他にいなかったからだと思う。おかげで当時の彼は、あんまり他の子のファンの間ではうけてなかったのかな、とも思う。そりゃ彼も当時は男子高校生で、しゃかりきでちょっと生意気でわりとキツイところもあって、今ほど殊勝な感じでもなかったので、目の上のたんこぶというか、当時全盛期だったジャニオタのホームページのフリー掲示板みたいなところで、かっこよくないくせにしゃしゃってくんなよ、みたいにわりとボロクソ言われてたのを覚えている。確かに裸の少年のときとか、今見返してもわりとクソガキで、今の謙虚で温和な風間くんを見ると、大人になったなぁとしみじみ思う。自担が出る番組出る番組全てにおいてメインどころにいて、ドラマなんかでの演技の評価も高く、仕事がいつもある、という私のオタク人生最充実の瞬間だったと、今更ながら思う。ずば抜けたルックスの人類の奇跡山Pを筆頭に、なんでも出来る器用な斗真くん、ムードメーカーで盛り上げキャラのはせじゅん、喋って仕切れる風間くん、と4人のキャラ分けもはっきりしていて、上手く回っているように見えた。

そんななか山Pが、4TOPSではなくNEWSとしてデビューした。

まさに青天の霹靂、小学生にとっては人生最大の衝撃だった。とんでもない絶望感。山Pと内くんと亮ちゃんの並び強すぎてスゲーーーー!!!ってなったのも覚えている。嵐がデビューして、少年倶楽部もタッキーメインから4TOPSメインに変わり、 風間くんファンとしては第一次全盛期真っ只中だった。嵐がデビューしたとき、そこに斗真くんが入っていないことに、小学生の私だって違和感を感じたのを覚えている。松潤、相葉ちゃん、二宮くんと斗真くんの4人でMAINってグループだったのに、なんで斗真くんだけ?え、ほんとになんで??って当時も思った。でも4TOPSが出来て次こそはってなんとなく思っていたのに、そこで出ました、山PのNEWSでのデビュー。なんかNEWSがデビューするちょい前くらいから、NEWSのメンバーでMステ出たりしてて、なんだこの変なメンバー?って強烈に思っていた。てごぴに関しては誰?って感じだったし、当時は今みたいにツイッターとかなかったんで、Mステのラテ欄にジャニーズJr.って書いてあっても、当日まで誰が出るのかファンクラブに入っていなかった田舎の小学生の私にはわからなくて。でも当然そん時Jr.を仕切ってたのは4TOPSだったので、なんの疑いもなく4TOPSが出ると思ってたのに、なんかよくわからないくくりのメンバーが出てきて、風間くんが出なくてがっかりして。そしたらそっからたいして間もあかないうちにNEWSがデビューしたような気がする。あの絶望感は、15年たった今だって忘れらない。たった一回でこれなんだから、嵐の時とNEWSの時と二回味わった斗真くんと斗真くんのファンの気持ちは、窺い知れない。そっからはもうほんとにあんまり覚えていないけど、山PがNEWSとして少年倶楽部でパフォーマンスしていて、風間くん斗真くんはせじゅんはその他の余った3人みたいな扱いになって、なんでこんなの見なきゃいけないの?って泣きながら見た気がする。山Pが遠くに行ってしまったことも、勝手に出来て勝手に無かったことにされた4TOPSのことも、残った3人がもうデビュー出来ないのだろうということも、子供心に納得は出来ないけれど、わかってはいた。内くんと亮ちゃんいるんだから山P返してよって本気で思った。当時人気も顔面もズバ抜けていた山Pなくして、残った3人にアイドルデビューなんてあるわけないって、小学生の私でもわかった。そもそも4TOPSなんだから、3人でなんて、そんなことあるかいなって思った。ってかじゃあなんで4TOPSなんて作ったの?って、心の底から疑問に思った。4TOPSの中でも末っ子でタッキーを筆頭に可愛がられキャラだったはずの山Pが、NEWSではリーダーというかクールなキャラになっていて、そこにも違和感を感じていたし、山Pに裏切られたような気持ちもあったし、仲よさそうだった4人が壊れてしまって、ほんとにほんとに山Pと4TOPSを返してくれって、思っていた。そっからは記憶がもうほんと曖昧で、気付いたら少年倶楽部のメインが、嵐がデビューしたとき4TOPSに変わったみたいに、NEWSがデビューしたら、KAT-TUNに変わっていて、受け入れられなくて、見るのをやめた。

そんなこんなしてるうちに自分も中学、高校に上がり忙しくなって、ほとんどジャニーズに興味がなくなった。一年に一回とか、数年に一回くらい少年倶楽部は見ていたけど、4TOPSは当然知らない間に出なくなっていて、そん時の司会は秋山純くんだったかな?あれ、中丸くんと小山くんの時代のが先?ググればわかることだけど、個人的に未だにえぐられる気持ちになるので、確認したくないんで、ちょっとその辺は見ないでおく。多分中丸くん小山くん時代が一番知らなくて、ほんとにリアタイでは、一回くらいしか見たことがなかったと思う。KAT-TUNに出戻ってきてまた見始めた少年倶楽部に出ているJr.たちは、当然だけれどもほとんど誰も知らなかった。干支一周以上の時間が経っているので当たり前なんだろうけれども。

KAT-TUNに出戻って数年たって、あの頃とは違い大人になった今も、昔感じた憤りや悲しみがJr.担には起こり得るシステムのままなのだと気付いた。Jr.はロケット鉛筆みたいに、ずーっと循環していくシステムというか。例えば今キンプリがデビューした今、えびとウエストがほとんど少年倶楽部に出なくなって、キンプリとJr.がメインになったみたいに、上が空いたら自然に押し出されて、そうやって永遠にロケット鉛筆みたいに、出ては下から押し出して、していくシステムなのだと気付いたし、それはなんて酷で、曖昧で、不確かなものなんだろうと、胸がギュッとなった。今は上も詰まっているというか、デビュー組も飽和状態だし、ジャニーズJr.もYouTuverになる時代なので、デビューっていうものは、昔よりずっと曖昧で遠いものなのかもしれない。でもあの「ある日突然無かったことにされる」恐怖は、身をもって体験しているので、ほんとに今後未来永劫なにをもってしても起こらないようにしてほしい。昔見ていたJr.の子達は今でも名前も顔も覚えている。それなりに推されていた子もいたし、ユニットに入っていた子だっていた。それでも彼らのほとんどが音も声もなくいなくなって、またその場所には当たり前のように別の新しいアイドルがいて、それがずーっと繰り返して。弱肉強食、盛者必衰、そんな言葉が似合う、ほんとにシビアで冷たくて早くて、でも周りから見れば触れたくて甘い蜜を持つ世界なのだと思う。でもファン以上に、自分ではない誰かがデビューした時に訪れる底なしの絶望感を味わうのはアイドル自身なのだと思うと、やるせない。あの時見てただけの私は逃げ出したけど、逃げないで事務所に居続けてくれた4TOPSの彼らのことを、純粋に凄いと思うし、15年以上の時を経て、またアイドルとしての4TOPSを見られたことはほんとにほんとに幸運なことだと思う。4人とも楽しそうで、当時と変わってなくて、あの時の私の気持ちも、救われたと思う。

あの時もこの時も誰も何も言わなかった。デビュー出来た子も出来なかった子も。言えなかったのだとわかるし、言いたいことがあったとしても、少なくともステージの上ではいつもアイドルとして振る舞ってくれた。それは当時も今のJr.も変わっていなくて、だからこそ私はアイドルに焦がれるのだと思うし、だからこそ彼らの努力や願いが全て報われたらいいのに、と思わずにはいられない。

 

今年もアイドル達が輝きますように。