彼らの見る先の世界

欲望こそがアイデンティティ.

私の上司

今回はジャニーズ一切関係ありません。

私の私情かつ、思いっきり主観にまみれた愚痴です。長く、そして陰鬱です。

苦手な方は回れ右でお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

私の上司は、はっきり言って男尊女卑思想だと思う。かといってわかりやすく差別をしたり、私に厳しい言葉を投げかけたり、パワハラをするわけではない。物腰は柔らかいし、本気で怒ることなんて滅多にないし、きちんとしているといえばきちんとしている。けど私は上司のことを一度たりとも優しいと感じたことはない。上司が私に見せる優しさは、上司がきっと仕事が出来る人間で、なおかつ仕事をどう円滑に効率よく進めるか考えた中選んだ、彼の仕事におけるスタンスの結果なんだと思う。本心から優しい、とか、いい人、というわけではなく、仕事の為に彼が選んだスタイルが、こういうスタイルだっただけなんだろうな、と常日頃からよく思う。つまり彼はとてもビジネスライクな人間なのだ。

私の職場は、基本的に男性社会だ。男女比だって8:2もしくは9:1くらいだと思う。私のいる部署に関しては、女性は私1人だ。職場に同性がいないと、どんどん考え方も男性っぽくなるし、何よりとても気が強くなるし、そして何より、我が社では女性の扱いが悪かった。今でこそ人材不足で、昔のような扱いは表立っては無くなったが、きっと上司の年代の人からしたら、我が社に勤める女性社員は、「腰掛けで、楽な仕事しかしたがらず、知能の低い生き物」という認識なのだと思う。まぁあながち間違ってはいないが、そんな時代はもうとうに過ぎた。そういう考えの人たちは、みんなとっくの昔に寿退社をしているし、何より会社自体が働き方改革を唱え、女性を全面的に押し出す方針に変わったのだ。私もお飾りのような事務員から、今は営業もやるし、微々たるものだが数字も乗っている。やりたくはないし、こんなことやらされるなんて聞いてない!という気持ちがないわけではないが、超が付くほど負けず嫌いな私は、いざ数字や順位が自分の肩に乗り出したら、今までとは比べものにならないくらい、くっっっっっそ真面目に働いた。どうせやるなら一番になりたい、がモットーな私が、燃えないわけがなかったのだ。結果女性活躍プロジェクトが始まってから何回も表彰も受けたし、社内での評価も劇的に変わった。自分でも真面目にやっているし、結果もついてきているし、と、多少調子に乗っていたところもあった。そしてその頃から徐々に私の上司が、私に何の興味も期待も抱いていないことに気付き出した。プロジェクトが始まった当初より、私たち女性事務員に対する査定が厳しくなったことを加味しても、上司が私を他の男性社員と対等に扱ってくれたことはなかった。以前、私と男性社員が2人で協力して受注を取ったとき、男性の方には経緯を聞いていたが、私には聞いてこなかった。私としては私の実績になればいいな、くらいの気持ちだったし、きちんと両方に話を聞いて、そういう経緯なら今回は男性社員の実績だよ、と言われたら納得できた。けどハナから聞いてくれもしなかった。かげで、「こんなんじゃあいつには実績やれんわ」と話しているのを聞いただけで、実績をどちらのものにするか説明をされることもなく、私の知らない間に、知らないところで、その件については終了していた。会社の方針が変わって以降、疑問や不満に思うことはあったが、会社に言われたことをくそ真面目に遂行してきたつもりだった。けど、私が毎日くそ真面目にやっていることに、何の意味もないんだと思わされた事件だった。その日は本当に本当に悔しくて、家のお風呂で大号泣した。もう明日会社辞めよう、と普通に思った。考えてみれば、私が毎日出している日報についてだって、内容や疑問点などについて確認を、されたことがない。ホウレンソウが少ないと言われたので、できるだけしていたが、上司がその内容を、覚えていたことはない。あぁ、私の上司は私に期待も興味もないのだ、と思い知らされたし、じゃあそんな上司の下で、私がどれだけ真面目に頑張っても、無駄なんだな、と冷静に思った。

根本的に私という人間は、自分が納得できないことはやりたくないし、言いたくもない、という扱いづらいタイプの人間なので、それが原因なのもわかっているが、女だからあれをしろ、これをしろ、みたいなことを言われるのが、甚だ疑問だった。女なんだから事務所内を綺麗にしろ、女なんだからお茶を出せ、女なんだから電話にでろ、女なんだから気がきいて当たり前、etc...腹がたつというよりは、ずーっと疑問だった。ゆとりなのかもしれないが、上司だろうが先輩だろうが、自分の出したものをしまうとか、使ったものを元に戻すもか、片付けをするとか、そういうことは人として当たり前のことなのに、何故私が女だというだけで、他人の不始末や怠惰をフォローしなければならないのか、意味がわからなかったし、それをちょっと口に出して注意したりすると、生意気だとか、気の利かない奴だと言われたりした。そして上司は度々私に、みんなにもっとお礼を言え、と言った。そりゃ片付けてくれたり、なんやりしてくれたらありがたいし、一応私だって表面上はお礼を言う。だけど上司は、「お前の仕事を手伝ってやったのだから、盛大にお礼を述べろ」と、暗に私に注意した。頭のいい人なので、口調も柔らかいし、こうした方がいいんじゃない?というアドバイス方式だったが、その時私は「あぁ、上司は女性を下に見ているんだな」と、ぼんやりと思った。そして女の事務員である私を見下しているくせに、私の休みにだけは異常に厳しかった。私の職場は固定給1日と希望休1日という休みなので、自分が休みの日も会社は稼働しているのだが、私が土日に休み希望を出すと、何故、どういった要件で、と厳しく冷たく問いただしてきた。部署に1人しか女性がいないのだから、その辺をきちんと考えろ、といつも返された。何をきちんと考えるのだろう。私の部署に女性が私しかいないのは、私の責任でも何でもないし、女性ゼロの日に不満があるなら、本部に訴えて人員増加してもらうなりなんなりするのが、上司の仕事であり役割ではないのか。お茶汲み要員とみなしている私がいないくらい、何のマイナスがあるのか。私という存在を一番軽んじてる張本人のくせに。そんなにお茶汲みがしたくないのか。そんなにしたくないことを日頃している私に、少しくらい感謝はないのか。何故男性であろうが女性であろうが、自分の出したものを片付けるという当たり前の行為をしただけで、お礼を言わなければならないのか。なら他の男性社員たちだって、私がみんなのゴミを捨てたり、掃除をしたり、お茶を沸かしたりしたことに、お礼を言うべきではないのか。自己中で利己的な考え方なのかもしれない。けど私の頭に浮かぶのは、ひたすら疑問と店長への不信感だけだった。

違う部署の女性たちに聞いても、みんなそれを不満に思えど直接口に出したり、私みたいに憤りを感じるレベルではなさそうで、こんなことを口走る私を、「気が強いね」「過激派だね」と称した。私自身も元々自分がとても短気で利己的な考えな人間である自覚もあったので、こんなに不満に思っている自分がおかしいのかな、と思っていた。同じ部署に同性がいないと、気軽に「ちょっと聞いてよ〜」が出来ないし、その場で不満を吐き出したり、同意してもらえなくて、中々ストレスフルだった。何よりその上司が管理職になってから一緒に働いたことがある女性が私しかおらず、誰も上司として女の部下に接する彼、を知らず、私の説明や不満をいまいち上手く伝えられず、更に私の中のもやもやが増えた。けど、全く違う職種の色んな友人たちに聞いてみると、上司が間違っているし、会社の体制というか、その古い思想はおかしい、と口を揃えて言った。この数ヶ月ずーっと私の中で、疑問と不満とこれもあれもそれもぜーんぶ女だからやらされてるし、言われてるのか?という不信感が、頭の中から消えなかったし、就業時間内の半分以上は、上司がいなくならないかな、ということを考える事態になっていた。それでも私自身は楽観的だしどうにかなるさ!を素で行く人間なので、まぁそのうち色々証拠集めて出るとこ出たるわww次会うときは法廷やぞwwと、漫画みたいなことを脳内で考えて、やり過ごしていた。今週は色んな出来事があった。ボーナスの査定に響くテストがあったこと。社内の選抜メンバーに私が選ばれたこと。そのミーティングに参加する私に上司が、部署の代表で行くのだからきちんとしていけ、と言ったこと。私の日報を上司が読んでないことが確定したこと。色んなことが不安で、不満で、プレッシャーだった。そしてその選抜メンバーに参加されていた先輩女性社員たちは皆さんよく出来て、優しい方ばっかりだったので、「ちょっと聞いてくださいよ〜」のノリで愚痴っていたら、真剣に聞いてくれて励まされて、涙が出たこと。自分でもまさか泣くほど辛かったんだと思ってなくて、予想外の涙に動揺を隠せないこと。そして勢いで会社のNo.2にあたる人にまで、その話をしてしまったこと。少しの爽快感と、泣いたことへの恥ずかしさと、そんなつもりはなかったが、結果女の涙という武器を使って、権力者に泣きついたことへの罪悪感と。色んな気持ちがぐるぐる渦巻いて、頭が痛くて、眠れない。

明日いい感じの彼と4回目のデートなのに。こんなコンディション最悪なままなんて、なんてこった。