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彼らの見る先の世界

欲望こそがアイデンティティ.

誰が、為の、アイドル

トピック「SMAP」について

 

 

 

 

 

 

アイドルって何の為にアイドルになるんだろう。

アイドルって誰の為にアイドルしてるんだろう。

 

有名になりたい、お金を稼ぎたい、女の子にもてたい、歌手になりたい、俳優になりたい、誰かに夢を与えたい、そりゃあ色々ある訳で。

自分のため、家族のため、テレビの前の名前も知らない誰かのため、そりゃあ思いも色々ある訳で。

アイドルになる理由も、その大きさも、人それぞれな訳で。

私のような凡人からしたら、アイドルってそこまでしてなりたいほどいい仕事なの?って思うくらいプラスよりマイナスが大きく見えてしまう仕事だ。自分という人間を切り売りして、誰かの望む自分になる仕事だもん。きっと売れれば売れるほど、国民的アイドルになればなるほど、自分がなりたいアイドル、こうありたいアイドルがどんどん乖離されちゃうんじゃないの。好きなことだけやれるわけじゃない。いわゆる「スポンサー」が増えれば増えるほど、いろんな重たいもの着せられて、身動き取れなくなっちゃうんじゃないの。夢がどんどん叶っていく過程で、そのうち自分だけの夢じゃなくなっちゃって、麻痺しちゃうんじゃないの。そりゃもちろんそれに見合う対価もあるし、いい思いもするのかもしれない。想像出来ないくらい華やかな生活なのかもしれない。でもファンは知っている。豪華な衣装を着てステージに立つアイドルの足がボロボロなことを。キラキラと笑顔を見せ輝くアイドルの涙や苦悩を。そのちぐはぐでツギハギまみれの彼らが見せる刹那の輝きが眩しくて切なくて、だから、彼らの幸せを願わずにはいられないのだ。

SMAPという偉大なアイドルが無くなってしまいそうな今、きっと次は誰かが「SMAPのようなアイドル」に仕立てられる。今の状況でいけばもちろんその後釜は嵐なんだろう。けど誰もSMAPの代わりになんてなれない。5人、親しみやすい、国民的、そこまで同じ要素を用意したって、嵐はSMAPじゃない。SMAPだって嵐じゃない。嵐とSMAPじゃ格が違う、なんて意味じゃなくて、単純に違うのだから、お互い代わりになんてならない。「国民的アイドル」は、代替え品じゃないのだ。わかってる、人気は作られるもので、アイドルは偶像だって。わかってる、その裏にアイドルの多くの犠牲があることだって。わかってる、単純なことじゃなくて、莫大な「力」が働いてることだって。そういう風に成り立ってるものだって、わかってる、わかってる、けど。私は悲しいのだ。私の好きな人たちが、自分じゃない誰かのために疲弊し、擦り切れて、千切れてしまいそうになるのが。「漠然とした誰か」のために、泣いたり、悲しんだり、傷付いてしまうのが。大切だ、といっていた場所を、仲間を、夢を、諦めてしまうのが。別に国民的アイドルになんてならなくたっていいのに。自分の好きな人に幸せに生きて欲しいのに。

アイドルの存在意義を、アイドル自身以外の誰かに決められたくないのに。

アイドルは偶像だけど、モノじゃないよ。確かにその存在自体に価値があるけど、商品じゃないよ。 いいように操られるマリオネットじゃないよ。

事務所が、誰が、いつから、なぜ、どうして。

そんなことどうだっていい。

彼らの声はどこにあるの。

彼らの意思はどこにあるの。 

SMAPは誰かの作り上げた、誰かに操られた人形じゃない。

5人の、最高にかっこいい男達5人の、集まった姿だよ。

 ちゃんと、本物の、彼らの声を聞かせてよ。

たった一枚の紙切れでなんて、終わらせないで。