彼らの見る先の世界

欲望こそがアイデンティティ.

長い独り言

 ※6人時代や5人時代に触れる内容があります。KAT-TUNを悪く言う部分があります。気分を悪くされる方がいるかもしれないので閲覧注意です。

 

 

 

 

 

 

私は田口くんがKAT-TUNを脱退すると言ったあの日からずっと、田口くんが去ったら自分もジャニオタを辞めるのだと、ぼんやりと思っていた。私はKAT-TUNというグループより田口淳之介という一個人が好きだったからだ。テレビでもDVDでも何でも田口くんばかり見ていたし、初めて行ったライブでも近くのメンバーより遠くの自担、ずっとずっと田口くんだけを見つめていた。だから田口くんがいないならば何の迷いもなく、私もジャニオタ卒業だ、と思っていた。亀梨くん、中丸くん、上田くんに興味がないとか嫌いだとかそういうことではなく、ただ私のジャニオタとしての原点が田口くんだったので、彼が見れなくなってしまうのなら、私のジャニオタ生活も終わりなんだと思っていた。彼なしの世界は私には色付いて見えないんだって、そう思っていた。

私のバイブルソングの中にCHEMISTRYのYou Go Your Way っていう曲があるんですけど、まさにこの曲の歌詞の通りで。サビの「想いは想いのままで 熱を失うだけ」って部分が、まさにこれで。好きなんだ、KAT-TUNも亀梨くんも中丸くんも上田くんも。その気持ちはなくならない。けど熱を失うだけ。田口くんが全部持ってっちゃうんですよ、多分。私ジャニオタでいたいわけじゃなくて、田口くんを好きでいたいだけで。だから私の世界の中心から太陽が消えてしまうから、もう終わりなんだって、思ってた。

 

もともと私はKAT-TUNが嫌いだった。私が立派なジャニオタ小学生だった頃、まだKAT-TUNKAT-TUNになっていなくて。赤西くんがバカ西くんで、その隣には田口くんがいて、2人はいつも前に出ていて、亀梨くんや中丸くん、上田くん、田中くんはそのちょっとだけ後ろにいて。気付けばKAT-TUNになっていて、私はそのころから徐々にジャニーズ離れをしていって、KAT-TUNのことはあまり知らなかった。それから数年がたって、KAT-TUNのこともデビュー前からドームでLIVEをしてそのDVDもすごい数が売れて、すごい人気のグループだっていうことだけ覚えている程度で。ついにデビューするってなって、その時のMステを見て驚いた。なんだこのぎらついた男たちはって。田中くんなんて坊主じゃん、昔は眉毛ごん太で腹筋兄弟とか言ってのに、もはやチンピラ!ってショックを受けたのを今でも覚えている。RealFaceもアイドルなのに踊りもせずにこりともせず、キラキラさの欠片もなくて「なにこれ...」ってただただ受け入れられなくて、ただKAT-TUNを漠然と「嫌い」だと思った。そこからのKAT-TUNはものすごい勢いがあったのだと思うけれども、自分は全く目にした記憶がなく、本当に興味がなかった。むしろ毛嫌いしていた気がする。鮮烈なデビュー以来、次にKAT-TUNに興味を持ったのはLoveyourself~が発売されたときで、この歌のことはすごく気に入ってyoutubeかなんかでPVを見てまた驚いた。赤西くんがサングラスを外しもせず、またにこりともせず、ただ気怠げに歌っていて、デビューした時とは違う意味での衝撃を受けた。私の知ってる無邪気で明るい赤西くんはもういないんだなって。そしたらそのあと赤西くんが脱退して、外野ながらにやっぱりなって思っただけで、またすぐに興味は失われてった。

その後5人時代はリアルタイムでパフォーマンスを見たことは一回も無くて、ただSOLIOのCMで流れていた曲なんかはぼんやりと覚えていて、あぁKAT-TUNはまだKAT-TUNなんだなぁと思ってた。そんなとき田中くん脱退のニュースが流れてさすがに全く興味のなかった私も驚いて、すぐに「田中聖 ファン 反応」みたいなことを調べたのを覚えている。明らかにやめたそう(に私には見えた)だった赤西くんとは違い、田中くんはやめたかったようには見えなかったし、えぇまた?という驚きが大きかった。ただ驚きはしたけれど、そこでKAT-TUNに興味が湧くことはなく、「そうか、4人になっちゃったんだなぁ…ラップどうするのかなぁ…」とだけ思っていた。

 

そこから半年後の2014年の夏、私はあの嫌いだったKAT-TUNのDVDを買った。そこから私はどんどんどんどん嫌いだったKAT-TUNを好きになっていった。そのへんのことは前に書いたことがあるので省略するけれど、そんなKAT-TUNが嫌いだった私だから、ジャニオタしんどいし、もういいやってなるんだって自分でも思っていた。

だけど不思議なことにKAT-TUNのことはただただ好きになっていくだけだった。KAT-TUNがただただ優しくて、涙が出た。田口くんのことが、ファンのことが大切だって、心配だって。田口くんのことを責めたい気持ちもあるのかもしれない、けどずっと田口くんに向けられる言葉も視線も優しくて、イジって笑いに変えてくれて、4人のKAT-TUNをよろしくお願いしますって言ってくれて。田口くんファンとして、すごく救われた。そんな優しくて素敵な人たち、応援せずにはいられないじゃないですか。彼らが笑顔でいられるよう、幸せでいられるよう、願わずにいられないじゃないですか。

田口くんはずっとずっとKAT-TUNが大好きだ、大切だって素直に伝えてくれてました。それは絶対嘘じゃないと思う。そしてそんな田口くんのことを大切だって言ってくれたKAT-TUNのこと、私も大切だと思うし応援していきたい。彼らがいつか戻ってきてくれたとき、彼らを迎える笑顔は一つでも多いほうがいい。彼らを支える手が一つでも多いほうがいい。私1人ぐらいいてもいなくても変わらないのかもしれない。けど私はKAT-TUNをずっと応援してくって決めました。田口くんはもういなくなってしまうけれど、そしてKAT-TUNは今から少し歩みを止めるけれど、私はずっとKAT-TUNのファンでいます。KAT-TUNが嫌いだった私が、6人時代にDVDをきっかけに、5人のパフォーマンスを見てはまり、4人のKAT-TUNのファンになった。そしてその中心にいた私にとっては太陽のような彼もいなくなり、KAT-TUNは3人になる。でも変わらずに好きでいる。人生何があるかわかんないですよ、ほんと。好きにならせてくれてありがとう。これからもずっとずっとずっと大好きです。これからも末永くよろしくお願いします。